2021年 05月 13日
蜻蛉 |
先日、玄関を開けたら大きな蜻蛉が休憩していた。
あら、どなたかいらしたかな。
なんて思いつつ。
踏みそうな位置にいたので、向こうよりこっちの方が驚いた💧
撮影したくて、しゃがんだら警戒されて、逃げられてしまった😅
蜻蛉は、私にとって何処か不思議で。
若かりし頃、泣ける場所を求めて人工湖の辺りにいった。
自分の愚かさに涙が止まらずに流れるままにしていた。
ふと左手に蜻蛉が止まった。
私には、まるで慰めにでも来てくれたように感じて…
そのまま手を動かせなくなった。
蜻蛉と共に、自分も樹や草になって自然に溶け込んだようだった。
ただただ、立ち尽くしていた。
身体の中から、風が通り抜けていくような爽やかさがとても心地良かった。
ほんの数分か、数十分だったのか、どれくらいの時間だったかわからない。
ごくたまに、通りすがりの気がついた人が不思議そうに見てから、驚く声が遠くに聞こえた。
聞こえはすれど、恥ずかしいとか、振り払おうという気すら起きず。
(単純に、あんまりに蜻蛉が当たり前のように落ち着いているから、驚かせたくなくて、こっちも動けなかったんだけど💧)
なんとも言えない、蜻蛉と自分と空間との一体感で自分があるのに無いような、無理に意識を戻す気すら起きずに立ち尽くしていた。
そろそろ腕が疲れて来たな…
手を下ろしたいな…
と思い始めた頃に、何を察したのか、人間と気づいたらしく飛び立って行ったけど。
乾いた心に、ちょっとした喜びを届けてくれた気がした。
その時の蜻蛉との出会いが、本当に有り難く。
依頼、他の虫より蜻蛉は心が近い。
環境問題がどうとか、人類が…とか言われてもピンとは来ないけど。
心を慰めてくれたり、様々な教えを与えてくれる虫や動植物達が生きていけない地球にはしたくない。
紫陽花が咲き始めました。
今年の夏も水害に見舞われず、枯れすぎず、程よい水量をいただける事を切に願います。
by etinarcadiareni
| 2021-05-13 01:47
| 感謝
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